王女メディア
2008年5月14日(水) シアター1010

【CAST】
メディア:松井誠
イアソン:山崎銀之丞
クレオン・アイゲウス:管生隆之
案内役:赤坂泰彦
【STAFF】
原 作:エウリピデス
上演台本:笹部博司
演 出・栗田芳宏
衣 裳:朝倉摂
照 明:沢田祐二
音 響:高橋厳
衣 裳:時広真吾
ヘアメイク:我妻淳子
舞台監督:望月康彦
宣伝美術:釆澤 聰
宣伝写真:園田昭彦
制 作:千葉裕子(る・ひまわり)
:大島佳奈(メジャーリーグ)
提 携:THEATRE1010
協 力:(株)誠オフィス
主 催:(株)メジャーリーグ
ルドルフ強化月間ではありますが、本日、貴重な(?)平日オフ、
日比谷を通過し北千住まで。栗田演出「王女メディア」東京公演初日。
舞台に引き込まれ、あまりにもあっという間に終わってしまったので
え?もう終わり?まだ、40分くらいしか経ってなくない?と思ったほど。
16時に開演し、カテコ終わって携帯見たのが17時43分くらいだったから、
1時間40分は上演時間あったと思う。(幕間なし)
「ギリシャ悲劇」を、私たちの手許にすっぽりと納まるように見せてもいるが
“聴かせて”いる舞台。
聴きこぼす言葉はひとつもなく、真っ直ぐに私たちの―少なくとも私の―
居る場所に届いてきた。
遠くに眺める一人の王女の物語ではなく、非常に近しい存在。
男の不実に苦しむ等身大の一人の女。
過去、自分も、誠実でない男に対して泣いて去る、ということは出来ず
どうすれば、その相手を最も効果的に痛めつけることが可能だろう、と
考えたことがあったから。(あ、スミマセン、子供の頃のことです(^_^;)
今は、さすがに大人になりました…たぶん。。。)
そうすることでしか、自分の傷口が塞がらない。
それでも、そんな時にでも自分自身の中にある善性との葛藤もあり。
男自身より、その男が大切にしているものを傷つけることでしか
苦しませることが叶わないのなら、自分自身の子供でも殺めてしまう、
というのは、さすがに現実には起こりえないことだろうけれど
(と、思いたいが、現代の家族間の殺人を思うと怖い。。。)
物語の世界では、人間の持つ業を暴くために
最も凄まじく、最も耐え難い手段を突きつけるのかもしれない。
他の「メディア」を知らないので、これまで、どんなアプローチの舞台が
あったのか分かりませんが(世界で無数に上演されてきたのだろうけれど)
今日の舞台は、道具立ても最小限であったがゆえ、
人間の普遍的な感情が伝わり易かったかも。
それも、非常に身近な言葉として。
大衆演劇の役者さんのお芝居を観たのは、今回が初めてですが、
(↑私の中では梅沢富美男さんとか、竜小太郎さん、最近では
早乙女太一くんなどの系譜?のイメージ)メディアを演じられた松井誠さん
男性の役者さんの女形芝居というより~自分の個人的経験の範囲では~
藤間紫さんが「女形芝居」される時の印象に近い台詞廻しを
ところどころ感じた。(紫さんは、女性なので、女性が「女形芝居」なの?
と分かり難いかもしれませんが、紫さんは女優さんとしてお芝居なさる時と、
歌舞伎の役者さんとの共演時などに、歌舞伎役者さんがするときの
「女形」に通じる演技術で舞台に立たれることがあります。)
「案内役」の赤坂さん、私たちと同じ時間に立っていることと
物語の中の一人として存在することと、上手く成立させていましたね。
ルドルフにおける(急にルドルフかいっ。>ハイ、強化月間ですから)
ファイファーが、ちょっとどうかな?と思うところがあったので、
あ~こっちの方がやり方が上手いな~と思ってしまった。
ルドルフと言えば、メディアの非情なまでの女心を
見せつけられるにつけ、ステファニーのことも過ぎったりして…
男の行為、態度・対応が、女を傷つけ、悲しませ、ヒステリックにもし、
彼女たちから優しさや誇りを奪い取ってしまうのだな~と。
罪深き者・・・汝の名は男じゃ~!!と叫びたいっ![]()
私的には、りゅーとぴあシリーズで御馴染みの菅生さん
クレオン・アイゲウスの二役、短い時間でさっと替われてお見事でした。
(りゅーとぴあシリーズだと目の前で役替ってましたからね)
(声も深みがあって素敵なのです)
イアソンの山崎さんも健闘されてました。
朝倉さんの美術も(ちょっと既視感あるけど・笑)
円柱、無機質な素材なのに、ギリシャのイメージを放っている。
布?使いも良かった。ゆったりと巻き上がる(下ろす)リズムや
終盤形を変えていくところなど。
衣装は時広さんらしいフォーム、そして、色使いがやっぱり素敵。
最後の松井さんのカテコの衣装まで!
照明とのバランスがとても良くて、衣装映えてましたね。
そして、物語のクライマックスの見せ方に
非常に衣装もコラボ(!)していてインパクト大。
アイゲウスの腕の部分とか、他の衣装でもちらっと見え隠れする部分に
いつもながら、どっから発掘してきたのですか~!?
と思われる生地(や柄)が使われていて、興味深いです。
音楽は、ピアノ。横山さん演奏、のみでなく作曲なのかな?
テンポよく、緩急のある飽きない構成で、主題も明確。
いい舞台でした。栗田さんブラボー!
(なんで東京公演初日に不在なのですか
・笑)
短い公演期間ですが、2000円!というお席もあるようなので
是非、お運び下さい。
【東京公演】シアター1010
S席7000円・A席5000円・B席2000円
5月15日(木) 16時/19時30分
5月16日(金) 16時
5月17日(土) 11時/15時
5月18日(日) 11時/15時
【名古屋公演】名鉄ホール
S席7000円・A席5000円
5月24日(土) 11時30分/15時
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コメント
メディアの舞台ご覧いただき有難うございました。yayaさんの指摘のごとく、今回は本藍染の布、中でもカーテンコールのメディアのガウンは「壺のぞき」といわれる特別な藍の色なんです。その他にも、あまり目立たない部分に100年前の帯地を使ったりして、王族らしい品位をもたせる様にいたしました。イアソンの最後のローブはインドの手織りの絹を用いています。意外に思われる方も多いのですが、赤坂さんのスーツもデザインしているんですよ。今回は朝倉摂さん(美術)と沢田祐二さん(照明)との初めてのお手合わせでしたから、衣装が負けないかどうか心配でしたが、お二人の力で今までにない衣装の佇まいを見せていただき感謝しています。もちろん松井さんを始め、役者の方々にも、感謝しています。次の舞台もまた違った印象の衣装に挑戦します。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
投稿 時広真吾 | 2008年5月16日 (金) 00時26分
>時広さん こんばんは!!
コメントありがとうございます!!
また、大変観やすいお席をご手配頂きありがとうございました。
意外(・o・)でした~!!>赤坂さんのスーツ。
そうですよね、よく考えてみれば
赤坂さんのスーツだって「お衣装」ですよね。目から鱗。
松井さんのお衣装も、カーテンコールだけのためだけの一着
しかも、また、素晴らしい鮮やかさで驚嘆しました。
アンティークの生地はそれだけで物語りを秘めていますよね。
衣装・照明・装置、見事に調和してました~!
今日(すでに昨日)観劇の友人からも同様の感想のメールが
来ております。次回、また、どんな衣装(意匠)と出会えるか
楽しみにしております。
投稿 yaya | 2008年5月16日 (金) 00時56分
追伸:そうそう、時広さんご自身も、りゅーとぴあシリーズで
お目にかかったときとは違った装いで、びっくり(笑)しました。
投稿 yaya | 2008年5月16日 (金) 00時57分