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2007年11月 4日 (日)

蜘蛛女のキス 初日観劇 2
KISS OF THE SPIDER WOMAN

2007年11月2日(金) 東京芸術劇場中ホール 1階S席

【原作】マヌエル・プイグ
【脚本】テレンス・マクナリー
【作曲・作詞】ジョン・カンダー&ブレッド・エップ
【演出・訳詩・上演台本】萩田浩一

モリーナ:石井一孝
蜘蛛女/オーロラ:朝海ひかる
ヴァレンティン:浦井健治
モリーナの母:初風諄
刑務所長:藤本隆宏
マルタ:朝澄けい
ガブリエル・囚人カルロス・ダンサー:縄田晋
看守マルコス・ダンサー:ひのあらた
看守エステバン・ダンサー:伊藤明賢
アウレリオ・囚人ライモンド・ダンサー:照井裕隆
囚人フェンテス・ダンサー:笹木重人
囚人エミリオ・ダンサー:長内正樹
囚人・ダンサー:山田洋平

【11月9日加筆】

(あ~丸二日寝込み、本日も午後出勤→定時退社→
池袋行き葛藤しつつも薬切れヨロヨロ→で帰宅選択(>_<)
週末も(体力勝負の)仕事なので安静を取りました・・・再観ならず・・・
うなされつつ、ずっと自分の中で未消化な部分、考えていた。)

一見さとしさん似(!?)の看守が、浦井くん、
じゃなくて、ヴァレンティンをしばく都度、ムカムカ~っと
なんとも言えない、いや~な気分が胸の中にべっとり広がって
(それは、ある意味、演出が成功しているのか?
少なくとも私に対しては!)
何故か、今回、この看守の囚人への暴行場面に
ホント、引っかかってしまいました。

原作がどのあたりにメッセージを置いているのか不明だけど、
(自分が原作に接してないという意味で)
モリーナの性的嗜好/指向を含め、広く狭く「思想(考)」を描く物語?
このステージでは、バレンティンの政治的背景がイマイチよく分からない。
学生運動(上がり)程度の規模なのか、
本格的な組織を持つテロリストに近いものなのか、
その主題となっている国は軍事政権下にあるのか。
一応、民主的な国家体制なのか。
(設定は、『軍事政権下』でした)
それによっても、バレンティンの主体も変わってくると思う。
DAY AFTER THATは良い曲だったけど、
この曲と彼の(本当のところの)主体との繋がりが
イマイチ理解出来なかった。
(う~ん、でもエンディングがああなので、そんなに
突き詰めなくてもいいのか~)

或いは、まったく個人の「ある愛の物語」で、
その主人公たちの、人物設定としての性犯罪者であり、政治犯?
蜘蛛女、となると、もう、ファンタジーの世界で、
このお芝居は、実はフェアリーテール!?

ま、そのあたりの良く分からない感は置いといて。
(置いといていいのかな(~_~)?)

カズさんのモリーナ。
ちゃんと女性っぽいとか女らしい、との声が上がってますが、
あんな女の人いませんって!
少なくとも私の周りにはいないです。
内股で歩いたり、シナ作ったりする女は。
女らしい、じゃなくて、ちゃんとゲイらしいです。
いや、ゲイといっても、マッチョな方もいるし、
別段、外見はフツーの男性な方もいるから、
ニューハーフ系のゲイというか、今メディアに出てくるタイプの?
ゲイっぽい造形?
なので、カズさん日本一女心分からなくても大丈夫です。
でも、この期間、日本一ゲイ心が分かるように頑張って下さい~。
(ほとんど言いがかりだな>自分・笑)

そう、私は、顔と芸の良い人が好き~!!

まあ、歌舞伎の女形の作り方と同じってことかしらん。
身近な現実にはありえない、理想のというか、
あるいはステロタイプの女の所作。
でも、BURN THISの時の浦井くん(の役)は
シナを作ることはなかったけど、
リアリティのある、ゲイの男の子を演じていたよね。
なので、キスシーンを目撃した瞬間は
個人的には逆の方が良かったな~と思った。絵的に。
ちょっとモリーナの恥らい方に恥ずかしかった、こちらが。

でも、カズさんがヴァレンティンで、
浦井くんがモリーナだったら、もの凄く真っ当な芝居になりすぎて?
この妙は出せなかったのかも。

ヴァレンティンがモリーナをある程度許容していく過程
文字通り「筋書き通り」だからってことでなく、
もうちょっと、その心の変遷の機微が観たかった。
そして、モリーナも、いつどこでそこまで―命を賭けるほど
ヴァレンティンを愛したのだろう。
まあ、好きに理由や時間はあまり関係ないけど。
(後付けいくらでも出来るが)

蜘蛛女/オーロラについては、
きっと、今までの自分だったら、唐突感は拭えず
昔のタモリさんの言質じゃないけど
「何故、ここでいきなり歌う?踊る?」とビックリしていたと思うけれど
ここのところ、宝塚OGとファンの方に関心のある私は、
歌い踊り衣装替えが何着もあり
あ~コムさん(←真似して愛称で呼んでみました~)ファンの方は
堪能されただろうな~という、ちょっと俯瞰した気分でおりました。
なかなか宝塚の本興行まで手の回らない私は
「ヅカ様式(美)」垣間見れたのが、「愛時」に続き、結構興味深くもあり。
ロシア風のコートは、マジで素敵!!と思いました。実際に着れそう(そこ?)
ただ、すっかり物語上での、「オーロラ」「蜘蛛女」であることを忘れてしまって
(自分が)、カズさん×浦井くんの芝居と、コムさんのシーンとリンクさせて
観てなかったので、そのあたりをよく踏まえて再観したかった。

ラストの白い燕尾服?で、カズさんとコムさんが踊るのは
カズさん不利だ~(笑)
これが、カズさんが燕尾服、コムさんドレスとかならまだしも
同じような拵えで同じようなフリをつけられている処は・・・
というか、コムさんがカズさんリードしてるし。
普通、男性が女性をエスコートしターンさせてあげるところも、
コムさん、一人で回ってるし(笑)

カズさん、頭の良すぎる人だから、練りすぎて
芝居が作為的になっていたら嫌だな~なんて、
勝手に余計な心配をしていたのだけど、意外と(←失礼!)
そのあたりは大丈夫でした。

ここの中ホールは、道具が立て込みやすそうないいサイズですね。
ブルックリンの時も思ったけれど、大道具がきっちりはまっていい感じ。
照明も綺麗に映る。
残念だったのは、浦井くんのマイクが、
オフになってしまった箇所があったことかな。

ダンサーの皆さんは素晴らしかったです!
ふだん、あまりダンサブルな芝居や、
ダンスシーンに興味を示さない(コラ!)私でも、
シャープな動作に、お、素敵!と目に止まった。
モダンというより、結構、懐古的な旋律もあり。

映写機の音は、too muchかなと思って。
え?ここで入る?と思う箇所も・・・
映像の投入も。色調は綺麗だったけど。
でも、「映画」がキーワードでもあるから、こんな感じ?

【更に追記】

いや~たった今、プログラムの野谷文昭さんの記事読みました(今頃・・・)
(ふだん、プログラム買っても、好きな出演者のコメントだけ読んで、あまり
他の記事読まないのよね^_^; このプログラムもまだまだ未読部分が~
読みなはれ>自分。1500円也)

は~プイグの原作も「モリーナが古い女性をモデルとしたゲイであり」
って、ラテンアメリカ文学の学者さんだから、言語で読んでいるだろうし
そうすると、カズさんの演技を見て、ステロタイプと思ったのは
カズさんは、忠実にそれを再現していたってことなのね!

しかし、カズさん、見えないところにおしゃれする話を
ママ(現実の)とするのは、
成人男性としては間違ってるような気がするよ~(笑)

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コメント

さとしさんを見てないから・・・
でも、似ている俳優さんって、ひょっとしてあらたさん?
歌舞伎のブログでハムレットのキャスト表に沢木順さんのお名前があった時もかなりビックリしましたが、今回のあらたさんもまた然りでした~。あらたさん、元・四季なんですよ。「美女と野獣」のドアカーペットとか、「ライオンキング」のムファサとか、アンサンブル(それもはじ~っこの方の)イメージが強かったので、そんなあらたさんがセリフがあったり、誰かに強い印象を残したりするなんて(゜o゜)!!つい6・7年前までは四季の会会員に年末のご挨拶のお電話する係なんていう雑用してたのに・・・・。いつの間にか退団して、しかもキャストとしてきっちり役名までもらえる役者になっていたのですね・・・!

投稿 yu | 2007年11月 4日 (日) 01時22分

>yuさん、こんばんは。

幸二郎さんのブログと行き違いですね(笑)
え~っとたぶん、さとしさん似、と勝手に私が思っているのは
伊藤明賢さんと思われます~

投稿 yaya | 2007年11月 4日 (日) 01時31分

ブエノスノーチェス!
オープニングの『何この部分?』と思ったシーン。
あらたさんがうなだれて一人出てきてため息をついて、それから囚人達がなけなしの荷物を持って入ってくる・・・最初の人には乱暴はしないが、だんだん後の人には暴行がエスカレートしていく・・・
人間の弱さ・卑しさでしょうか。自分より弱い者を踏みつけることによって得られる喜び・快感。
きっと戦地で捕虜に屈辱的な振舞を強制した人々も家に帰れば幼い娘を膝に乗せて家族団欒を楽しむふつ~の人なのでしょうね。
などと、看守さん(ほんとにっ!明賢さんの人でなし!!)へ好意的な解釈をしつつ、虐げられるダンサーさんや浦井くん達のタフさに感動しつつ、残虐場面を乗り切るリピーターの私であります。(笑)

投稿 匿 | 2007年11月 4日 (日) 19時39分

オラ!アミーゴ!!コモ エスタ 赤坂(違)

>匿さん、
なんでハイテンションなの?(笑)

う~ん、単に暴力だけでなく、相手を辱めたりっていうのは、
捕虜や囚人に精神的なダメージを与え御しやすくする、
軍隊や警察のたぶん裏マニュアルの一部でもあるとは思うけど、
もう、カズさんが、じゃなくてモリーナが
犬のように扱われていたところとか、ホント、駄目でした(/_;)

それとは反面、ヴァレンティンがあそこまで
マークされる、凄腕の(?)革命家というのが
どうも見え難かった。
モリーナがいじらしく見えたのは、役と寄り添おうとする
カズさんそのものがいじらしかったからかな~。

投稿 yaya | 2007年11月 4日 (日) 23時07分

はじめまして!蜘蛛女のキスの記事を読んでいてここにきちゃいました。私は蜘蛛女は大好きな作品なんですが、今回の演出は難解になってましたね。オーロラを登場させ過ぎで逆に印象が薄くなってしまったし、モリーナ!!私は久しぶりにあんなに説明的な「オカマ芝居」をする方を観ました。あんなゲイは私の知るかぎり周りには居ませんよ。これもわた演出家の好みがわかりません。そしてヴァレンティン!!ただただわからなかったです。苦悩の“ふり”して、格好良い“ふり”してるだけの薄っぺらい役者さんでした。何をしたいのか?モリーナのお母さんも前回の大方さんが素晴らしかっただけに残念でした。

投稿 たま | 2007年11月 8日 (木) 10時45分

>たまさん、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

>説明的な「オカマ芝居」
メディアに出ているような
一般的に分かりやすいタイプ照準?なのでしょうかね…
言葉遣いや仕草がディフォルメされているのは。
モリーナのお母さんは、ラテンアメリカのお母さんっていうより
日本のお母さんみたいでしたね^_^;お衣装が・・・

私も、時間が取れたら、原作や前作、
映画なども見てみたいと思います。

投稿 yaya | 2007年11月 8日 (木) 14時18分

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