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2006年11月 3日 (金)

「人生は自分を輝かせるステージ」別所哲也 3

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帰国後、このショートショートフィルムの素晴らしさを
なんとか多くの人に伝えたいと思い立つべっしー。
でも、どうして良いのか、何から手をつけるべきか、まったく分からず、
まずは、「仲間」作りから始めたそう。
一年くらい時間をかけて、情報収集したり
問い合わせのため、英文でレターを書いたり。
「映画」という分野は、べっしーの属する世界のもので、
ツテもコネも、ゴロゴロころがっていそうな気がしていたけれど、
本当に、一からひとつづつ始めて、今やアカデミー賞公認の映画祭を
開催するまでに育て上げたことが理解できました。

SSFFとは何か?を紹介するミニフィルムも上映され、
今や日本のみならず、世界各国から多くの作品がエントリーされていることや
映画祭の主会場となる原宿をクリーンアップする光景や、
作品を鑑賞する観客の表情、作品を提供する監督たちの姿、
ボランティアスタッフの様子などが写されました。

作品としては三本上映されたのだけれど、
とても、印象に残ったのが、2本目の作品。
『闇の中の光り』というタイトルだったかな?(ウロ覚え)
(↑ちょっと、個人的にはバルジャンを想い出してしまうタイトル。
作品の意匠としては、まったく異なりますが)

一人の白人女性が、深夜車を運転している。
人気のない暗闇の中、故障した車は止まってしまう。
この時点でサスペンスタッチの音楽もかぶり
もう、この女の身に良からぬことが起こる・・・
と予見できるような不穏が漂う。
車内から外を眺める女の視線は、すでに恐怖心に満ちている。
そして、もうひとつの―車の中の女性を凝視する何ものかの視線。
と、突然、一人の男が現れ激しく車の窓を叩く。
追い払う手の仕草と女の叫び声。
後方、サイド、フロントと、しばらく男は車の周囲をうろつくが、
諦め立ち去る。一度は安堵する女。
が、男は大きな石が自身の目前にあるのを認め、拾い上げる。
踵を返し車の方へ戻り、ドアの窓を叩き割り
ロックされているドアを開け、抵抗する女の両脚首を握り、
車外へ引きずり出そうとする。女は激しく抵抗するが
ついには、完全に車から引きずり出され・・・
その刹那、まばゆい光が画面を包み、車が大破する。

女の車は線路上に止まっていたのだった。
通過する列車が、車を破壊したのだ。

女が、呆然と涙ながらに、そして、目に感謝の意を宿しながら
男の顔を見上げるところで、この短編は終わる。

べっしーは、この映画を通して、
先入観や偏見の怖さを再認識したそう。

男性は、アフリカ系アメリカ人が演じており、
服装もちょっと下層階級風。

この男の登場から、人種的偏見や差別みたいな部分での恐怖も
女性の中にはあったのではないか・・・という解説だったけれど
私は、これは、同じ白人であろうと、ヒスパニック系であろうと
深夜、女性が一人の状況で、いきなり見知らぬ“男”が現れたら
(今のご時勢だと)手助けしてもらえる~!!よりは、
やっぱり怖い気持ちの方が勝ると思うけど^_^;・・・

私自身は、有色人種というより、この男が最初から最後まで
言葉を発しなかったので、知的障害者とか
deafの人への偏見も内包しているかな?と思った。
そして、物語り自体のどんでん返し。
やっぱり、この女性はレイプされてしまうんだろうか?とか
殺人事件への発展・・・とか(しかも猟奇的な(ーー;))、悪いほう悪いほうしか
思い浮かばなかったけれど、こんな命の救出の物語だったなんて。

含蓄のある解説のあと、
でも、なんで、男は全く喋らないんだ~とか、
そう都合よく石があるかよ~とか
ふつー線路上に止まったら気付くだろ~!
というべっしーのツッコミに、ある意味ビックリ。
私、そんなことちっとも思わず、どんでん返しに感動し
ちょっと涙ぐんでいましたから。(意外と単純な私である)

で、そのべっしーの映画に対する多角的?な視点というか
無粋なツッコミというか(爆)聞いて、
もしかして、そんな整合性みたいな部分も気になるべっしーって
映画監督(制作側)も視野?と思った。
後の質問コーナーで是非、聞いてみよう!と思ったら
速攻で挙手した女性が指名され、同様の質問をした際、
きっぱりと「YES」(いや、回答は日本語でだったが)と答えてました。

Short Shorts Lounge
SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2006 公式サイト 

~続く~

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